TOPへ戻る

祭礼

 日本の祭礼は、神道によるものが多くあります。
民間信仰のもの、道教や仏教など渡来の習俗の影響を受けているものも多くあります。
 現在一般的な意味での祭は、神社や寺院で行われることが多くあります。豊作の「五穀豊穣」「商売繁盛」「疫病退散」「無病息災」などを招福祈願、厄除祈念として行われています。その目的により開催時期や行事の内容は多種多様なものとなり行われています。 また同じ目的、祭神の祭りでも、祭祀の様式や趣向または伝統などが、地方・地域ごとに大きく異なる場合もあります。

神主によるお払い  一般的に神社における祭礼には、神輿(神様の乗り物)をはじめとして山車・太鼓台・だんじりなどの屋台などが出されることが多くあります、これらは地方によって氏神の化身とみなされる場合や、または神輿を先導する露払いの役目を持ち町内を練り歩き、それをもてなす意味で沿道では賑やかな催しが行われます。また、伝統などの違いにより例外もありますが、多くの祭りでは工夫を凝らした美しい衣装や化粧、厚化粧を施して稚児、巫女、手古舞、踊り子、祭囃子、行列等により氏子が祭礼に参加することも多くあります。
 基本的に神事としての祭りは厳粛と賑やかの二面性を持っています。厳粛な場面では人々は日常よりも厳しく、伝統や秩序を守ることを要求されます。しかし、日常では許されないような行為「ふんどし一丁、男性の女装等」も、祭礼の期間だけは許される地方が多あります。
 ちなみに、伊勢神宮の鳥居の前までは、ふんどし一丁でも許されますが鳥居をくぐるときには許されません。タオルなどで覆います。
伊勢神宮境内豊受大神宮(正宮)前
 また、日本人にとって「先祖」は神(神道において)であり、それは子孫に幸いをもたらす面と、災いをもたらす面の二面性があります。そのため春祭りは幸いを祈願し・秋祭りは豊作などに感謝し、夏祭りは台風・日照り・疫病などの災害が起きやすいため災いを鎮めるため行われています。

 祭りの前日の夜を「宵(よい)祭り」「宵宮」といい賑やかに行われるのも、夕方以降から夜にかけてが、人間以外の「物の気」が活動する時間と考えられていたため、神霊の力をより強く引き起こさせるために盛大になったようです。 岐阜道三まつり「宵宮」

仏教による、宮出し  仏教の影響を受けた神仏習合の色が濃いものとしては土着の祖霊信仰や言霊(ことだま)の呪術性を帯びた念仏踊りを取り入れた盆踊りが、習合した盂蘭盆会(うらぼんえ)に繋がります。


「まつり」

「まつり」という言葉は「祀る」の名詞形で、本来は神を祀ること、またはその儀式を指すもので、個人がそういった儀式に参加することも「まつり」で、現在でも地鎮祭、祈願祭などの祭がそれにあたる。 日本は古代において、祭祀を司る者と政治を司る者が一致した祭政一致の体制であったため、政治のことを政(まつりごと)とも呼ぶ。 また、祭祀の際には、神霊に対して供物や行為等、様々なものが奉げられ、儀式が行われる。その規模が大きく、地域を挙げて行われているような行事の全体を指して「祭」と呼ぶこともある。しかし宗教への関心の薄れなどから、祭祀に伴う賑やかな行事の方のみについて「祭」と思われつつあります。
このような行事の方のみに着眼し、「○○商店街まつり」などの「まつり」は元から祭祀と関係なく行われる賑やかな催事、イベントについて「まつり」と称されています。


『神道』について一般的な事項や特徴
祭祀は、神社神道の根幹をなすもの。神社に鎮座する神霊、および神霊が宿る御神体に対し、儀礼が行われている。これが神社神道における祭祀である。神霊をその場に招き、神霊を饗応し、神霊を慰め、人間への加護を願うものである。 さまざまな儀礼・秘儀が伴なうこともある。

『日本仏教』について一般的な事項や特徴
寺院において、神仏や死者の霊、仏像・仏塔・名号本尊・曼荼羅に対して儀礼が行われている。これが仏教における祭祀である。 通常は仏事・法要・供養などと呼ぶ。 仏教には元来、祭祀の対象となるものは存在していなかったが、仏像・仏塔が登場し、仏像や仏塔に対する儀礼が成立した。

TOPへ戻る